CesiumAstro、ジャナス・ヘンダーソン主導のシリーズDで7億3,000万ドル調達、評価額45億ドル超。「Element-1」ミッションの完全成功を受け衛星群「Synchronicity」を発表
テキサス州オースティン--( BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) -- CesiumAstro Inc.は、宇宙・防衛向け通信システムと衛星の分野で世界をリードする企業であり、企業評価額が45億米ドルを超える水準で、7億3,000万米ドルのシリーズD資金調達を完了したと発表しました。これにより、同社が2026年に発表した資金調達総額は12億米ドルを超え、自社で衛星インフラを開発・運用する事業への拡大を支えることになります。
また同社は、商用、ソブリン(国家による自律的運用)、防衛の各ミッション向けに計画されている、AIを活用した737基の衛星からなるコンステレーションSynchronicityを発表しました。今回の発表は、同社初の衛星Element-1の打ち上げと軌道上運用の開始に続くものです。
今回の事業拡大の基盤となるのは、半導体からミッション運用に至るCesiumAstroの垂直統合を強化した3件の戦略的買収であり、Synchronicityの開発・配備の加速にも寄与しています。同社は世界各地でエンジニアリング・製造業務も拡大しています。その一環として、オースティン地域の本社を拡張するため、27万平方フィートに及ぶ先進製造用スペースの取得を含め、5年間で5億米ドルを投資する計画を発表しました。
シリーズD資金調達
今回の株式による資金調達ラウンドはジャナス・ヘンダーソンが主導し、インサイト・パートナーズ、Sands Capital、米州住友商事会社、トヨタのグロースファンドであるウーブン・キャピタル、Incharge Capital、マグネター、AV、NewSpace Capitalが参加しました。これに加え、米国輸出入銀行(EXIM)とJPモルガンを通じた1億米ドルの負債性資金調達も行われました。
今回の調達資金は、先端技術、米国内の製造能力の拡充、次世代宇宙機の開発・製造、Synchronicityの配備、海外事業の成長を支えるために活用されます。
CesiumAstroの創業者兼最高経営責任者(CEO)であるShey Sabripourは、次のように述べました。「当社は10年近くにわたり、長期にわたって事業を継続できる宇宙技術企業を築くために必要なエンジニアリング、知的財産、製造インフラ、そして優秀な人材に投資してきました。軌道上、地上、空中で当社の技術が実証され、保有する能力が大幅に拡充され、さらに今年12億米ドルを超える新規資金を調達したことで、当社は成長の次の大きな段階に踏み出せる態勢を整えました。」
ジャナス・ヘンダーソンのポートフォリオ・マネジャーであるAaron Schaechterle氏は、次のように述べました。「Shey Sabripourは並外れた起業家であり、CesiumAstroは宇宙通信業界に変革をもたらす態勢を整えています。この業界は今、転換点を迎えています。従来型のソリューションでは、今日の顧客の要求に対応できません。Sheyと彼のチームに会ったとき、CesiumAstroが業界の将来に不可欠な変革的技術を提供していることが明確になりました。今回の投資案件は、業界の姿を変える先見性ある企業に未公開市場の資金を提供し、そうした企業が非上場から上場へ移行する過程を支援するために設けられた『Janus Henderson Ascent』プラットフォームを通じて発掘されたものです。」
Synchronicityを発表:737基の衛星からなるAI活用型コンステレーション
Synchronicityにより、CesiumAstroは先進的な宇宙技術や完成した宇宙機を供給するだけでなく、自社の統合型宇宙インフラを開発・運用する段階へと事業を拡大します。
このコンステレーションは、動的に管理されるマルチビーム・多周波数アーキテクチャーを基盤に設計されています。このアーキテクチャーは、Ku帯、Ka帯、V帯での通信、高度なエッジ・コンピューティング、複数軌道での運用を支えます。統合されたこのシステムは、商用・国家安全保障分野の幅広いミッションで、より柔軟で強靱かつ適応性の高い接続性を提供することを目指しています。
AIはアーキテクチャー全体に組み込まれ、ネットワークの最適化、通信リソースの動的な割り当て、変化するミッション要件や運用条件への自律的な適応を可能にします。エッジ処理機能は、演算処理をデータの生成場所に近づけることで、地上インフラへの依存度を下げ、より厳しい時間的制約のあるアプリケーションを支えることを目的としています。
個別に調達した構成要素を組み合わせるアーキテクチャーとは異なり、Synchronicityは、独自設計の半導体、業界最高水準のアクティブ・フェーズド・アレイ、ソフトウエア定義型ペイロード、先進的なプロセッサー、宇宙機、ミッション・ソフトウエア、航空・地上・移動体・海上プラットフォーム向け端末を含む、CesiumAstroの垂直統合された技術群を活用します。これにより、システム全体の性能を最適化できます。
Sabripourは次のように述べました。「Synchronicityは、CesiumAstroの創業以来、私たちが体系的に構築してきた技術スタックの集大成です。半導体、アクティブ・フェーズド・アレイ、ペイロード、プロセッサー、宇宙機、地上端末、ネットワークを、1つのシステムとして設計しました。この垂直統合により、ミッション要件、技術、運用条件の変化に応じて進化する機能を、宇宙空間に構築できます。」
3件の戦略的買収によりCesiumAstroの能力を拡充
CesiumAstroは過去12か月間に、Jariet Technologies、1Aardvark、Vidrovrの3社を買収し、半導体、ミッション・ソフトウエア、AIに関する重要な技術力を結集しました。
Jariet Technologies:衛星通信、電子戦、レーダー・システム向けの高度なソリューションを専門とする、ミリ波帯RFシステム・オン・チップ(RF-SoC)半導体の主要企業です。この買収により、先進的なミックスド・シグナル半導体、デジタル信号処理、デジタル・ビームフォーミングの能力がCesiumAstroの技術群に加わり、通信ペイロード、アクティブ・フェーズド・アレイ、宇宙機の性能向上と制御能力の強化が可能になります。
1Aardvark:国防プログラム向けのミッション・ソフトウエア、アルゴリズム、システム・エンジニアリングを専門とする企業です。この買収によってCesiumAstroの自律的なミッション遂行能力が拡充され、宇宙機は状況の変化に動的に対応し、運用面での強靱性を高め、敵対勢力による妨害が想定される環境や通信接続に制約のある環境でもミッション遂行の実効性を維持できるようになります。
Vidrovr:リアルタイムのマルチモーダル信号解析を専門とするAI企業です。この買収により、CesiumAstroは宇宙通信システムおよびセンシング・システムへのAI統合を加速させ、宇宙・防衛プラットフォーム全体で、AIを活用したRFの最適化、衛星の自律運用、再構成可能なエッジ・コンピューティングを実現できるようになります。
Element:10年にわたる技術開発の成果を軌道上で実証
CesiumAstroは2026年10月、Element-1の打ち上げに成功し、軌道上での運用を開始しました。
Element-1は、CesiumAstro独自の通信ペイロード、アクティブ・フェーズド・アレイ技術、演算処理システム、宇宙機のエンジニアリング技術を統合した実運用衛星です。このミッションにより、独自の知的財産、専門的な技術力、自社製造能力に対する10年近くの投資の成果が実証されました。
Element-1は、計画されている8基の宇宙機のうち最初の1基であり、次の配備段階に向けて追加の7回の打ち上げも確保されています。「Element」プログラムは、CesiumAstroの宇宙空間におけるエッジ処理・演算能力も向上させ、データの発生源により近い場所での処理を可能にし、よりインテリジェントで、応答性と自律性に優れたミッションの遂行を支援します。
世界各地で事業と製造能力を拡大
テキサス州では、CesiumAstroはオースティンにあるグローバル本社の拡張に向け、5年間で5億米ドルを投資する計画を発表しました。これには、27万平方フィートに及ぶ先進製造用スペースの取得が含まれます。今回の拡張は、精密電子機器と宇宙機の製造、エンジニアリング、統合、試験を支えるものです。また、2030年までに550人分の雇用を創出し、オースティン地域の従業員数を1,000人超に増やす計画です。
米国全土では、エンジニアリング、製造、運用能力の拡充に数億米ドルを投じており、コロラド州、カリフォルニア州、アラバマ州、フロリダ州、ワシントンD.C.地域にも施設を設けています。
欧州とアジアでも拠点を拡大しており、英国、ドイツ、スイス、台湾、シンガポール、日本で事業を展開しています。
こうした拡張は、通信システムとセンシング・システム、先進的なコンピューティング技術、宇宙機の大規模生産に加え、次世代宇宙インフラの開発・配備を支えるものです。
CesiumAstroについて
米テキサス州オースティン近郊に本社を置く CesiumAstroは、宇宙・防衛向け通信システムの分野で世界をリードする企業であり、商業、政府、国家安全保障の各ミッションにおいて、接続、探知、防衛の機能を提供する宇宙・航空機搭載プラットフォーム向け次世代システムを手掛けています。垂直統合された技術群には、独自設計の半導体、アクティブ・フェーズド・アレイ、ソフトウエア定義型ペイロード、ユーザー端末、衛星、ミッション・ソフトウエアが含まれ、社内での設計・製造・試験はAS9100DおよびISO 9001:2015規格の認証を取得しています。2026年10月には、初の衛星Element-1を軌道に投入しました。
本記者発表文の公式バージョンはオリジナル言語版です。翻訳言語版は、読者の便宜を図る目的で提供されたものであり、法的効力を持ちません。翻訳言語版を資料としてご利用になる際には、法的効力を有する唯一のバージョンであるオリジナル言語版と照らし合わせて頂くようお願い致します。